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玻璃の草原

¥900 税込

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A6、140ページ

行く末は 空もひとつの 武蔵野に 草の原より いづる月影
〈どこまで行っても空はひとつしかない 武蔵野の草原から のぼり出(い)づる月よ(新古今和歌集巻四ー四二二)〉

古代東国、多様なひとびとの暮らす武蔵野を舞台にした百合時代小説。

9世紀(平安時代前期)、武蔵国多磨郡(現代では東京都の多摩あたり)。農民の少女糸は麻布を晒していた川で、エミシの少女野志宇(のしう)と出会う。エミシたちはヤマトによる征服戦争のあと、各地に強制移住させられていた。ささやかなふれあいを通じて想い合うふたり。しかし、ヤマトとエミシ、さらには韓(から)のひとびとの思惑が対立するなか、糸は野志宇とともに北へ行きたいと願い始める――

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